執事の戯言


【side 優】


職員室での緊急会議中、俺は耳にはめていた盗聴機から『──中庭でも行こっか』と今終えた会話を聞いていた。


「えーと、じゃあ、あまりにも急なことなんですが、1年3組の担当するはずだった真鍋先生が急に辞表を提出され、急遽、日向先生が持つことになりました。皆さん、いいですね?」


校長のまとめに教員一同、曖昧な返事を返していた。


そう、この緊急会議は俺の為に開かれ、その真鍋とかいう男には、旦那様に頼んで夢を叶えてやる代わりに今の職場を止めろと言ったら、即答で了承しやがった。


もともとパティシエになりたかったらしいが、金銭的な理由で専門学校に通えなかったっという情報を耳にし、そのことを旦那様に言うと快く俺の望みを叶えてくれた。


『愛娘の為だ。金など惜しまん』っと言っていた。