執事の戯言


なんか、執事の顔のクオリティが高すぎて、見慣れちゃったのかな?


ドキドキすらしないや。


……って、何で優の顔をおもいだしてるの、私!?


「どうした?さっきから百面相して」


純の言葉でハッと我に返り、純と目が合い、「ううん、何でもない」と今の考えごと、消し去った。


まるで、それじゃあ、私が好きみたいじゃない。


まだ彼はいるのか確かめようと廊下を見たが、いなかった。


帰ったのかなと思ってたら、女子たちの黄色い声が大きくなり、葵衣と杏奈も跳び跳ねていた。


「篠崎さん、さっきから呼んでるのに、聞こえなかった?」


ちょっと低く、でも口調は可愛げのある声に振り向くと、帰ったと思ってた松浦先輩が爽やかな笑顔で立っていた。


「あ……、すみません」


そう言えば、呼んでいたのにガン無視してたよね、私。


「いいよ、いいよ!それより、俺、2年の松浦佳(まつうらかい)って言うんだけど、先生たち、急な職員会議でまだ教室に来れそうにならしいんだ。その間、少し篠崎さんと話したいな~って思ったんだけど、ダメかな?」