執事の戯言


「璃愛、マジ最高!」


「気に入ったわ!これから、仲良くしてな!」


どうやら、私にも友達が出来たみたい。


どうしよ、嬉しい……。


思わずにやけてしまいそうになったとき、廊下から誰かが私の名前を呼んだ。


「篠崎さーん!」


え?


目で探すと、廊下側の窓から顔を出す一人の男子生徒と目が合った。


「ん?璃愛、松浦先輩と知り合いなん?」


杏奈が少し驚いたように訊いてきた。


「松浦先輩?……って、誰?」


杏奈の先輩かな?


知らないと言うと、杏奈だけじゃなくて、葵衣間でもが声をあげて驚いた。


「何で知らないの?!」


「何で知らへんねや!?」


ほぼ同時に驚かれて、こちらも目が点になる。


そこに純が冷静にツッコミを入れた。


「引っ越してきたんだから、知らなくて当然だろ」


純の当たり前とも言える正論に、納得する二人。