執事の戯言


「それにしても、璃愛って美人だよね」


葵衣がまじまじと私の顔を見ながら、呟いた。


「えっ、どこが?!」


「あー、それ、アタシも思った!入学式のとき、一人だけオーラちゃう子おるって思ったもん」


「僕は、絶対男たちが食いつくだろうなって思ったな」


食いつくって…。


よく言われるけど、いまいち実感がわかない。


それよりも、今、さっきから純が自分のことを“僕”って言うのが気になる。


「純って、一人称、僕って言うの?」


その問に、葵衣と杏奈が笑った。


「ほら、やっぱり。気になる子は気になるねんな」


「私達はもう慣れてるけどね」


純の方を見れば、少し頬を赤らめていた。


首を傾げると、恥ずかしそうに頭をかいた。