「ほら、笑われているやん。いい加減に漫才は止めぃ」
その二人を呆れたように見ていた葵衣の左隣の内巻きになっている肩ぐらいの長さのあるぱっちりとした子が、「ごめんな?」と私に謝ってくる。
「「漫才じゃないって!」」
息ぴったりにハモって反論する葵衣と純ちゃん。
「ハイハイ、ちゃいますね。でも、そんなアホな会話を見せるよりも前に、しなあかんことあるんちゃうの?あ、因みにアタシは園宮杏奈(そのみやあんな)。よろしく」
「”僕“としたことが…。僕は前川純璃(まえかわじゅんり)。純でも純璃でも、好きな方で呼んでくれていいよ」


