執事の戯言


もうダメなのかな……。


うっすら涙まで浮かべてしまい、それを隠すように机上にうつ伏せた。


そのとき。


「ねえねえ、あなた、どこ小の人?」


私の肩が叩かれ、顔を上げると、私の周りには三人のクラスメイトが立っていることに気付いた。


「えっ?」


突然のことで、上手く言葉が出なかった。


さっき喋りかけてくれたのは、目の前のツインテールの可愛い子かな。


「私たちは馬田弥(まだや)小学校なんだ。あなたは?」


ツインテールの女の子は、ニコニコしながらまた問いかけてきた。


えっと、どうしよう……。


「私は愛知の方から引っ越して来たんだ。だから、多分知らないと思うよ」


とっさに嘘をついてしまった。


だって、「聖星小学校に通ってました」なんて言ったら、ここに来た意味がなくなっちゃうもの。