楽しみにしていた体育の授業も給食の時間も

あの一通の手紙のせいで
あっと言う間に終ってしまった。



給食を食べて帰るつもりだったけど
担任にプリント整理を頼まれ結局学校が終るまで居なきゃいけなくなった。




プリント整理なんてさっさと済せて帰ろうと思ってた。



けど予想以上の量で薄暗くなるまで学校に残ってた。


「もーなんで李潤がやらなきゃいけないのさぁー!!」

誰も居ない教室で大声で叫ぶ
ガラッ!
後の戸がいきなり開いた。


「ひあっ!」
あたしはびっくりして立ち上がった。


「うお!」
入って来たのは晴陏だ。


「晴陏かぁ、脅かすなよー。」
気が抜けて椅子に座った。
あたしはプリント整理で手紙の事をすっかり忘れていた。


「あ、わりっ。あのさ…李潤…。」
いつもの晴陏とは違う真面目な顔になった。

「ん?」

「手紙…読んだ?」



「…あ!!」

思い出して勢いよくまた立ち上がった。

「はははっ!お前反応でかすぎ!」

あたしの反応に爆笑する晴陏。


「うるないなぁ!」


「だってウケるし!!」

あたしはわざとそっぽを向いた。

「んで…返事は?」
さっきまで爆笑してた晴陏