「晴陏は今お前が今彷徨っていた所と同じ場所に居る」




――え…


「どういう…事…?」



「李潤が事故る直前晴陏はお前を追いかけてたんだ。」

「…え」

「もう少しで李潤に追いつくって所で李潤はバランスを崩して…」

竜紀の目から涙が溢れていた。



「少しでも李潤への衝撃を和らげようとして庇ったらしい。」





言葉を失った…



あたしのせいだ…





もしあの場面であたしが

少し我慢してれば


こんな事にならなかったのかな…?












晴陏は今ここに居ない…