学校から海への近道を通れば
5分もしないで海に着く

「「着いたぁー!海だぁー!!」」

と叫びながら海で遊んだ。



まだ外は肌寒くて海には誰も居ない。


あたしと晴陏の声と波の音しかしない。

すごく静かだった。




あたしは靴も脱がずに海に入った。

「ひぁい…、つっめたい!!」

「馬ッ鹿!当たり前だろ!早く出ろ!」

海に入ってるあたしを見て驚く晴陏。

「風邪ひくぞ!!ほらこっちこい!」


「はいは…ぅわ!っ」

波にあしを取られてコケてしまった。

「しょっぱーぁい!」
服も髪も全部びちょびちょ。

「だから言ったのに!」
晴陏が鞄からスポーツタオルを出して頭を拭いてくれた。


「さっむいぃぃ…。」

この季節じゃ当たり前だ。
冷たい風が身体に伝わる。

「取敢ず脱げ!!」

「どこでさぁ、、、」

「ここで脱げ!!」

「嫌だぁ!」

「じゃあ俺ん家行くぞ!」