こうして、私たちは、
付き合うことにはなった。
でも、それは偽であって、
私も助けられたから、
陽瑠輝を助けることになった。
女子のためね。
「陽瑠輝は女子苦手」だもんね...
だって苦手そうな顔してるっていうか。
モテてるのに嬉しそうにしない人ってはじめてみた。
中学校の頃にみたモテ男は超笑顔で、
いつもありがと。とか言って手振ってたりしたけど、
一切告白をokしたという話は聞いたことがない。
ちなみにそのモテ男は一緒の高校。
「あ、優愛。」
「何?」
「俺ら一応恋人同士だからそれらしく振る舞えよ?」
「わかった。」
で、こうして本物っぽくなった。
とりあえずこの日は私たちは出かけることにして、
学校をさぼった。
で、メールで事情を佳奈に話すと、
わかってくれたけど、びっくりしてた。
そりゃ..そうだよね..。

