夢の国 〜ホントの気持ち〜



バタンッ!と勢いよく玄関のドア閉めると、家の中が驚くほど静かに感じた。
「ハァハァ…だ、大丈夫か?小坂…」
「……え、ええ」
「とにかく雨が弱くなるまで家に居ろ。服とかもびしょ濡れだろ?」
「ええ…ありがとう」
部屋の中は夕方だっていうのにこの天気で真夜中みたいに真っ暗になっていた。俺は廊下の電気を付け、靴を脱ぐ、
すると靴を脱いだ途端、中からバシャアッとありえないくらいの水が染み出てきた。
「うわぁ、ひでーや…」
「きっと私このまま上がらせてもらうと床とか濡らしてしまうと思うんだけど…どうしようか」
「ああ別にいいよ、濡らしても。部屋に上がる前にそこであるていど水を落としておいてくれれば」
「そう…」
そう言って小坂も靴を脱ぐとまたしても雨水が靴から染み出てきた。
「うわー…」
苦笑いの小坂。
「じゃあ、終わったらリビングで座っててくれ」
「あ、うん」

俺は履いていたびちょぬれの靴下を脱ぎ捨てて洗面所へと急いだ。