夢の国 〜ホントの気持ち〜


「止まる気なんてなかったわよ」
「え…?」
「でも、止まらなかったら貴方、ずっと追いかけるでしょ。私のこと」
ああ。そうだったかもな…


「私のことなんか…別にどうでもいい…」
ガッシャァァアーーーンッ!
「きゃぁぁ!?」
「ふぇっ!?」
一瞬、辺りが見えなくなるほどの光に包まれ、地面が割れるような音が俺たちを襲った。
「な、なんだ!?雷か!?」
「きゃぁぁぁぁああ!!」
小坂が地面に崩れ落ちた。どうやら雷は苦手のようだ。
やっと視界が見えてきたころ雨はもう感覚がわかないくらいに降っていた。

豪雨だこりゃ…

小坂は座り込んでしまうし、とにかくなんとかしないと…っ
ここの道はよく知っている。俺の家の近所だ。小坂の家は俺はどこだか知らないし、ここからならきっと俺の家の方が確実に近いだろう。
とにかくそこまで連れて行こう。
「お、おい。小坂!起きろ!」
「はぅ…ううゥ〜…」
なんだか小坂が参ったような顔をしている。こんな顔を見るのは初めてだ。

「行くぞ!おい!」
「う…う…」
そしてやっとこさ小坂を立たせ、なんとか俺の家まで引っ張った。