夢の国 〜ホントの気持ち〜

「へ〜やっぱ人気なんだ〜月夜ちゃん。」
「ああ。かなりな」
「お前らいい加減にしろ、高田Tにばれんぞ」
高田Tというのは今俺には延々電波にしか聞こえない古文の説明を続けている、いわゆる国語教科の教師である。
部活ではサッカー部の顧問をしているとのことでかなり厳しいと聞いている。
下手な真似して怒られたくはない…


その後、俺たちの会話はそこで途切れ、気がつけば、あっという間に放課後になっていた。
「それじゃあ、純ちゃん。バイバイ」
「おう。」
マリカはさようならの合図と同時に大量のプリントを抱えて教室を出て行った。

さて、俺も帰るか。
俺は部活動には所属していない。なんでかっていうとまぁ、家の家事とかがあるわけだ。部活なんて余裕にしていられない。青春したいなら他でも楽しめるしな。
すると、俺はやけに教室の照明が明るく感じることに気付いた。
ふと窓の外を見てみると、灰色の雲が広がっていた。結構強めな雨が降り続いている。
幸い今日は天気予報で降水確率50%と言っていたので傘は持ってきていた。
こんな天気はもっと酷くなるうちに帰るのにかぎる。
俺はさっさと準備し、教室を出た。