今日の目覚ましは一本の電話だった。






プルルルルル…


「…ああ?」

居留守でも使おうかと思っていたが、一行に鳴り止まないので、
仕方なく一階までおりて取ることにした。



プルルルルル…プルルルルル…

プルルルルル…ガチャッ!



「も、もしもし…」

『あ!純ちゃん?おはよ!マリカだよ♡』

「…お前か。…取って損した」

『ええー何で?モーニングコール(?)だよ!』

「用事はなんだ。」

『その声だと今起きたって感じだね?あのね、今日当番だから一緒にいけないの。だから、一人になっちゃうけどいい?』

「別に。全然構わねーよ」

『良かった!帰りも遅くなっちゃうかもしれないから先帰ってていいからね!』

「ああ。分かった」

『それじゃあ、もう家でないとだから切るね!』

「ああ…、いや、マリカ!」

『?、なーに?』





あれ、何で今、マリカを呼んだんだろう。
あれ?…なんで?



「あ、その…。頑張れよ」

『う、うん!頑張る♡じゃあね!』


カチャリと電話が切れた。