「私がずっとそばにいるんだから、不幸なんてどっか飛んで行っちゃうよ」
フワッていう効果音が聞こえた気がした。
「ね?」
ドキリ……
あれ、なんだ今のドキリって?
なんでマリカの顔見て「「ドキリ」」ってなるんだよ、おかしいだろ…
「だからさ……そんな顔しないで?純ちゃんのそんな顔…もう見たくないよ」
優しく、そして切なく笑うマリカ…
あれ、たしかこれと似たマリカの表情を
昔、どこかで見た気が……
「……純ちゃん?」
思い出せない、
いや、
思い出したくない。
いいや、別に。なんだって。
「ああ、ごめんな。もうこんな変なこと言わないから。早く学校行こうぜ?遅刻しちまう」
そう俺が言うと、マリカは制服から手をはなして、
ぎゅう……
「……うん。」
俺の手を握ってきた。

