夢の国 〜ホントの気持ち〜



ーーーーーーーー…

翌日。

「はぁ〜〜〜」
俺はいつもの通学路を歩きながら大きなため息をついた。
「あ、こら!ため息ついたら、幸せにげちゃうよっ!」
「いや、けっこう前から逃げ出してると思う…」

俺の隣にはマリカが顔を覗き込むようにして歩いている。
基本、俺達は家が近いので毎日こうして仲良く…でもないが朝は普通に会うため、一緒に登校している。

「今日の荷物運びのじゃんけん、また僕が負けるよ。絶対…」
実は、毎週のこの日、授業の道具等を運ぶためにクラスの男子ども数人で
じゃんけんをすることが俺たちのクラスの恒例となっていた。
「いや、やってみないとわかんないじゃん!」
マリカはそう、慰めてくれるが…
「いや無理だって。そのじゃんけんで今まで勝った試しがないもの」
「ふぇ!?一回も?」
「そう、一回も。」
「ってことは純ちゃんがその仕事ずーっとやってるってこと?」

「そゆこと」
マリカは信じられないものを見せられたかのような顔をした。