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その後、チャイムがなったもんだから俺たちは慌てて教室までダッシュした。
家から学校まで、学校前から教室までずっと走りっぱなしでおれとマリカは教室に到着する頃にはヘトヘトだった。
「そういえば今日だよね?転校生が来るのって?」
「どんなこだろー」
「可愛いのかよ、そいつ」
「さっきそいつ見たぜ?」
「せんせーい!早く紹介して下さ〜い!」
……クラスメイト達の話題はその転校生のものばかりだ。
正直、俺も気になる。
「「転校生に注意」」だろ?

先生「はいはい。じゃあみんな気になっているようなので、紹介しちゃいますね。小坂さーん入ってきてー」
先生がドアに目線を向けると、クラス一同もドアに注目。

2、3秒ほどの沈黙が続き、
そしてドアがゆっくりと開けられた……


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