ターゲット



「あっ…私急いでるので!それじゃあ!」


そう言って、私はまた走り出した。



なんとか校舎に入って、廊下を歩いていると


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン


なんとチャイムがなってしまった!


どうしょ?完全に遅刻だよな…



この際仕方ないし、ゆっくり行こう。どうせ遅刻なんだし!



そういえば、クラス知らない…



私は来た道を戻り掲示板に向かった。



おっ、あった!


えっと、私は…4組か!誰も知ってる人いないしー最悪だ!


とりあえず教室行くか!


――――――……



ガラッ


教室の扉を開けたら、誰もいなかった。


当たり前か…入学式だもんなぁ



んっ?なんか1人だけいるような…気のせいだよ、気のせい!



でもやっぱりいるよ…
私はそっと近づいた。


また寝てる人だよ…これで2人目じゃん!


この人入学式は!?サボってたらダメじゃん!

うちも人のこと言えないけどさー、ねぇ?

この人は間に合ってるんだから出なきゃ!



「起きろー!」



「ん…もう少し…」



「ダメだって!」


私は目の前の彼をユラユラ揺すった


「んー止めろー」


起きそうだな!私はパッと手を放した。