推定両思い

カフェオーレは颯太がおごってくれた。


カフェを出ると、そっと手を繋いで家まで送ってくれたんだ。


帰り際、「また明日、学校でね」って言われた。


明日からは、違った毎日になるのかな?


夜になって、麻ちゃんから家に電話が来て、秀一郎君と付き合う事になったらしい。


良かった、良かった♪


麻ちゃんが「話した事もないのに、名前知ってるのはおかしいと思わない?」って聞かれた意味も分かった。


それは、颯太が秀一郎君に頼んで、麻ちゃんが秀一郎君にアタシの名前を教えたらしい。


まぁ、アタシを好きだった事に変わりはないけど♪


颯太のドラムを叩く姿も早く見たいな♪


神様が仕掛けた悪戯は、アタシの毎日を楽しくさせた。


噂を立ててくれた皆に、ありがとう。


皆が幸せになれると良いね。


颯太とも麻ちゃんとも、ずっとずっと一緒に居られますように♪


『好き』と言う気持ちが消えませんように―――……





【END】