推定両思い

悲しくなって涙が出る。


ポロポロ……ポロポロ……。


テーブルにまで、こぼれ落ちた。


アタシは自分の事ばかりで、麻ちゃんを何も知らなかった。


ちゃんと聞いてあげなかった……。


助けを求めてたかもしれないのに!!


自分が馬鹿すぎて、涙が止まらない。


「ちょっ、どうして泣くの!?」


秀一郎君が言った。


颯太もオドオドしている。


ガタンッ。


アタシは立ち上がり、
「待ってて、麻ちゃん連れて来るからっ!!」
って言ってカフェを出た。


アタシは携帯持ってないから、こんな時は困る。


麻ちゃん、どこ?


お家?


麻ちゃん、麻ちゃん、麻ちゃん!!


しつこい位、心の中で叫んだ。


麻ちゃんの心に響きますように、伝わりますように……。