「ククク、だから私貴方達に見られながら死ぬの。いいでしょ!ちゃんと証人もいる」

谷中さんが言葉を放ちます。

「瑠璃香。辞めて、お願いだから…」

一瞬、瑠璃香さんの顔が歪みました。しかし、強引に「知らない!」と頭を揺さぶりその気持ちをはねのけたようでした。

「瑠璃香さん、どうして…」
「校長に脅されて書かされたんだ、『これ以上大岡里沙に近付くな』てやつ」
「でもあれは…」
「そのあとの文面はこうだよ、『もし、貴女が名無しのノートを書けば、貴女が犯した罪、公表はしないんですが』てね」
「「罪?」」
谷中さん見事に発言が被りました。

「そう、罪。淳一、前、自殺止められなかったでしょ、あれ私の責任なんだ」
「えっ」


わたしは、会話の糸口を掴みあぐねています。