危険な彼と危ない初恋




沙良の話は止まることがない。


それは勿論私が動かないから。


「だからね。私、その人に目一杯アピールしたんだ。もうね、これ以上ないって位。だけどね、私いじめらちゃったんだ。だってさ、彼人気なんだもん。私が男子だけに色目使ってるとかさ」


沙良の瞳は、絶望的な感じだった。


きっと、凄く苦しかったんだろうな。


そんな感じがした。


『いじめ』


きっと沙良は、強がっているけど何度も何度もSOS を出していたんだろう。


だけど、他人は見て見ぬふり。


だけど、それが・・・・・・・・


『いじめ』


無視される。


それは、存在を消されるのと同じ。


きっと、苦しかっただろう。


よく耐えたね。


そんな言葉さえ、かけてあげることも出来なかった。


孤独を好むものもいるけれど、決して孤独に耐えられるものはいない。


だから、きっと沙良は孤独を味わったから、絶望を味わったからかな。


とても、大人びた雰囲気がでている。


思わず見とれてしまうくらい―――・・・・