「わたし。やる。」


何も考える前にわたしはそう
答えていた。

自分を試したい。

「じゃあ、とりあえずアメリカに
来て!事務所は決めておくわ。
それでこれからの方針を
決めましょう。」


話が早い。


でもそれもママのいいところ。



「いついけばいいの?」


「そーねー。
あさっては?飛行機をとっておくから。
あと、学校にも電話しておくわ。」


あっそうか
学校があるんだ。


学校のことすっかりわすれていた。


高田兼要・・・


ずっと忘れてた。



もういい!
いまはそんなこと気にしない!


歌に集中しなきゃ。



「どうしたの?」

「なんでもない。」

「じゃあ、あさってプライベートジェットを
あさ7時によういしておくから、
7時にのってね。
23時40分に空港に迎えにいくわ。」


「わかった!」