※ここからは英語の会話です

「もしもし。まま?」

「セレーナ!」


ママはあたしのこと本名で呼ぶ。
会話はすべて英語だ。


「歌聞いた?」

「ええ!素晴らしかったわ!
それでね!はなしがあるの。」


わくわくしてる。

こんなわくわくした声、ママから聞いたのは
何年ぶりだろう。


「なあに?」


「その歌を聞いた時、ちょうど音楽プロデューサーの
方と一緒にいたのよ。でね!あなたの歌を
すっごい気に入ったの!もちろん私もよ!
あなたの歌素晴らしいわ。声が最高だし、
歌詞がありえないくらい素敵だし、
テンポも全部ジャンルが違って!
でね!本題なんだけど、
歌手兼モデル兼女優をしない?
ハリウッドにきなさい。」


・・・



えっ?



ハリウッドスターになれって?


「え」

「やだ?」

「いや・・・」




私ができる?

驚愕で頭の中が真っ白。


「私と一緒に仕事しましょう。」

「私に・・・
できる??????」


「もちろん。あなたはパパとママの子よ。
だから、あたりまえなのよ。」