365日。





『遠野 千尋へ


まずは、謝る。
ごめん。

千尋の母さんが亡くなったあの日に
俺はお前に
「1人置いて死んだりはしない」
って言って、約束した。

なのに、守れなくて、ごめん。
きっと、たくさん泣いただろ?
本当、ごめんな。


俺が死んだ理由、まだ知らないだろ?
もう死んだから今更って感じかも
しれねぇけど、ちゃんと話す。

俺は、生まれつき心臓が悪かったんだ。
身体弱いから、過度な運動はできねぇし、たまに失神発作を起こして倒れた事も
あるらしい。


初めて病院で診てもらった時、
医者に言われたんだ。
俺は20まで生きれないって。

その時は何もかもを恨んだ。
なんで俺なんだよ、って。


小中学では、皆俺に同情した。
その理由を知ってか、
異常に仲良くしてくるやつもいたし。

そんなんで同情されるくらいなら、
友達とか、まじでいらねぇって思った。


俺の事好きだって言った女の中には、
俺の病気をわかって、支えてあげたい。
とか綺麗事言って、また同情した。


俺、もうどうでもよくなって、
ただ"生かされてる"
って感じの毎日だった。