365日。






うん、きっとそうだ!


あたしはもう少し待つ事にした。








「………遅い」


寝坊にしては、あまりにも度が過ぎてない……?




時計は16時を指す。


もう少しで日が暮れちゃうよ……。





「あーっ、もうなにしてんの凛人!」


あたしはさすがに待ちきれず、電話をしようと携帯を開く。





……それと同時に、凛人専用の着信音が鳴った。


1コールも鳴り終わらないうちに、あたしは通話ボタンを押した。


「凛人っ⁈おそ『美雪です。市原美雪』




……え………?



向こうからは凛人ではなく、そのお姉さんである美雪さんの声が聞こえた。




「えっ…美雪さん……?なんで…」



なんで凛人の携帯から美雪さんが?



ていうか凛人は?




様々な疑問が浮上する中、美雪さんは落ち着いた声音で、しかしはっきりとあたしに言った。