365日。





「おじゃましまーす」

「どうぞ」



やっぱり、男子を家に入れるのは少し緊張するな……


光汰とか涼介で慣れていたつもりだったけど…。




「あ、あたしの部屋、階段上がってすぐだから。先待ってて!」

「おー」



あたしは冷蔵庫からオレンジジュースを出してコップに注ぐ。

…あ、やっぱりまだ暑いから氷は多めで。




「お待たせー」


そう言いながら部屋のドアを開けると、顔を歪ませた凛人がいた。



……あれ…

あたしなんかマズイもの出してたっけ…




慌てて見回してみるけど、何も見当たらないので一安心。



「凛人…?大丈夫?」


あたしがそう問いかけると、凛人ははっとした様に顔を上げ、微笑んだ。


「あぁ」



今のは嘘だったみたいに穏やかに笑う。


それが逆に心配になったけど、ここで問い詰めてもいけない気がしたから、あたしはなにも言わない。



だってあたしは凛人を信じてるから。





「あ、ごめんね。暑いでしょ?窓開けるね!」



暑かったからあんな顔してたのかも。

あたしはジュースをテーブルに置き、窓を開ける。


新鮮な風が部屋中に吹き込み、あたしは思わず目を細めた。



「気持ちいー」


新鮮な風をたくさん受けて、暑さが少し和らぐ。




するといきなり、後ろから凛人に抱きしめられる。



「え?ちょっ、凛人⁈」


どんどん強くなっていく力に鼓動が速まる。