「昨日、大丈夫だった?」
「えっ…」
あたしは驚き、目を見開く。
「A組の市原君から聞いたの。昨日あなた女子十数名からひどい事されてたって」
…凛人が……?
「この傷……ひどいわ………」
先生があたしの腕を痛々しそうに見た。
「市原君がその女子全員を覚えててくれてたから助かったわ。うちのクラスから6人、あとはA組から7人」
……A組の方もいたんだ…
まぁ凛人モテるから、そりゃたくさん来るよね。
「生徒として相応しくない行為をしたから、その13人は今停学中」
停学期間は2週間。
そう先生が言った。
でもその2週間を終えても、その13人は学校に来なかった。
「千尋ー、早く来い!」
「えっ、待って!」
「「いってらっしゃーい♪」」
お弁当を片手に、猛ダッシュで凛人に駆け寄る。
後ろから、愛ちゃんと智花が手を振った。
「遅いっつーの」
「ごめっいだっ」
謝る途中でデコピンをくらう。
おでこをさすりながら、あたし達は手を繋いで屋上へ足を運んだ。



