「あのっ…」
「ん?なぁに?」
遠野千尋、頑張ってます。
只今、あたしの前の席の女子に話しかけてる真っ最中。
やっぱり自分から声かけるとか超恥ずかしいっていうかなんというか。
慣れない事に戸惑いながらも声をかけると
「遠野千尋ちゃんでしょ?あたし気になってたの♪」
という、予想外すぎる返答が。
あたしなんかの事、気になってた?
「あ、あたし、澤木智花(さわきともか)。よろしく!」
そう言って澤木さんはあたしに手を差し出した。
……これは…握手って事でいいのかな…?
その手を見ていると、あたしの手を握ってぶんぶん握手する澤木さん。
「ね、千尋って呼んでもいい?あたしの事は智花でいいから」
「あ、はい」



