その言葉を聞いた凛人は、安心した様に口元を緩ませた。 「好きだ、千尋」 こうして凛人はまた、あたしに"伝えてくれてる"の? あたしも伝える。 「あたしも、凛人が大好き」 2月14日のとあるカフェ。 2人の左の薬指に、シルバーの指輪が光っていた。