あたしの頭の中で、初デートで行ったあのアンティークショップでの出来事が蘇る。 あまりにも高くて、2人とも目を丸くした。 あたしは値段を見たくなくて、店内にあったベンチに腰掛けていた。 凛人はお店の人となにやら話し、店の奥の方へと行ってしまった。 あたし、別に高いアクセサリーが欲しいわけじゃない。 ただ凛人と、ずっと一緒にいられたらそれでいいのに。