365日。






涼介は首を傾げた。

そのまま立ち上がる涼介。




「君、千尋のなんなの?」


顔は爽やかスマイルだけど、声が怖い。




りっ、涼介⁈

中学の時はそんなにすぐ怒ったりしなかったよね⁈



そして涼介はゆっくり凛人に近づく。



「来いよ」

凛人が涼介を睨む。



ひいぃぃぃぃぃっっ


怖い怖い!

最高に怖いよ凛人君!




「はぁ、仕方ねぇか。行ってやるよ」


涼介がため息をつきながら凛人の後に続いて、教室を出ようとする。



「おっ、おい!なに勝手に出てくんだ!戻れ」


本多先生が初めて声を荒げた。



その変化に動じず、凛人は

「すぐ戻ってくるんで、平気です。先に話進めててください」

と言う。



それを聞いた本多先生は呆れた様にため息をつき

「勝手にしろ」

と言った。




2人はその言葉を聞いて、さっさと教室を出て行った。