涼介は首を傾げた。
そのまま立ち上がる涼介。
「君、千尋のなんなの?」
顔は爽やかスマイルだけど、声が怖い。
りっ、涼介⁈
中学の時はそんなにすぐ怒ったりしなかったよね⁈
そして涼介はゆっくり凛人に近づく。
「来いよ」
凛人が涼介を睨む。
ひいぃぃぃぃぃっっ
怖い怖い!
最高に怖いよ凛人君!
「はぁ、仕方ねぇか。行ってやるよ」
涼介がため息をつきながら凛人の後に続いて、教室を出ようとする。
「おっ、おい!なに勝手に出てくんだ!戻れ」
本多先生が初めて声を荒げた。
その変化に動じず、凛人は
「すぐ戻ってくるんで、平気です。先に話進めててください」
と言う。
それを聞いた本多先生は呆れた様にため息をつき
「勝手にしろ」
と言った。
2人はその言葉を聞いて、さっさと教室を出て行った。



