「いくらでも泣け。俺がずっと側にいる」
疑問を持ちながら、あたしはしばらく凛人の腕の中で泣いていた。
凛人は黙って抱きしめてくれていた。
少し落ち着いたから
「ありがとう、もう大丈夫」
と、凛人から離れる。
これ以上こうしてもらってても、凛人に無理矢理付き合わせてるみたいで、苦しかった。
凛人、あたし、凛人の事好きなんだよ。
でもね、言わないでおく。
言っちゃいけないんだ。
「あのさ」
唐突に、凛人が口を開く。
あたしは黙って、凛人の次の言葉を待った。
「お前が辛くて泣いてる時にこんな事言う俺を、許してくれねぇか?今、どうしても言いたい」
あたしは黙って頷いた。
凛人はそれを見て微笑んで、あたしに言った。
「俺、お前を守りたい」



