お母さんはあたしに微笑んだ。 柔らかく、あたしの大好きな笑顔で。 そして、 ゆっくりと、目を閉じた。 "ピー" …………何の音…? 「…17時20分。ご臨終です」 隣の叔母さんを見ると、目頭をハンカチで抑えていた。 えっ… 何? 何が起こったの? 叔母さんがあたしの肩にそっと手をおいて 「お母さんは幸せよ。たった1人の娘に最期まで側にいてもらえて」 と、鼻をすすりながら言う。