「そんじゃ、あしたの地球のためにいっただっきまァ~っす♪」

パクッ


それにしてもこのヒト、ホント美味しそうに食べるよね。

そんなに美味しいんなら、あたしも食べてみたくなるよ。……って、もうからあげ残ってないじゃん!


まぁ、それはともかくとして……、


ココの塾の夏期講習には、あたしたち以外にも同じ中学のコたちが何人か参加していたみたいだけど、その中にあたしや北条くんの親しいヒトは全然いなくて。

だから、その結果、あたしひとりが北条くんを独占するという美味しいシチュエーションが自動的に成立することとなった。


こうなってくると、ニンゲン欲が出てくるもので。

ついこないだまでは、別々のクラスになってしまった彼と、ちょっとでも話ができるだけでいいのに……なんて思っていたはずなのに、それ以上のことを期待してしまう。


「今日、帰りにMックに寄って帰んね?」


……とか……、