「べ、別にそんなことはねぇけどさ。でもヤッパ女子にどう見られてるか、って気になったりすんだろーが。つまりだなぁ、そーいうお年頃ってヤツだ」

「ふぅ~ん、そーいうお年頃かァ」

「お前だって、そーだろ? 男子に自分がどう見られてるか気になんだろーが」

「別にィ」


ウソだ。

ついさっき、今日の自分のカッコを見て、彼がどう思うのか気にしたばかりだ。


「でっ、どーだった? 俺、カッコよかった?」

「さぁねぇ♪」

「なんだよ、ハッキリ言えよ」

もったいぶったようなあたしの言い方に、軽くイラついてるみたいな彼。

「カッコイイか悪いかの判断基準なんて個人差があるんだから、もし仮にあたしがカッコイイと思ったとしても、それが女子全体の意見とは限らないよ」

「コ難しい理屈はいーから、南野はどう思ったんだよ」

「そーね……67点ってところかなァ」