世の中は、なにごとも予定どおりにはいかないってことみたい……。


でも、これ以上はもう1秒だって、学校にはいたくない。

早くココからいなくなりたい。

消えちゃいたい。


だから、あたしは雨の中を走った。

わき目もふらずにただひたすらに走り続けた。


今のあたしにとっては、逆にこの雨はちょうどよかった。

だって泣いてるのが誰にもバレないですむし。


冷たい雨が靴の中までしみ込んできた。

冷たい雨が下着の中までビショ濡れにした。

そしていくつもの雨粒がメガネのレンズに貼りついて前が全然見えなくなった。クルマのワイパーが欲しいくらいだった。



キキィーッ!!



突然、クルマの急ブレーキの音がしたのと同時にあたしの意識がなくなった――――