「ねぇ、夢未。
 恋って何かな?」

「えっ!?いきなりどうしたの!?」

「んー、わかんないけど、気になった。」

「うーん…。恋ねぇ。
 人それぞれだと思うけどあたしは、
 お互いがお互いをどれほど知ってどれほど相手のことを想って大切に付き合っていけるかだと思うな。」

「お互いがお互いを知る…。」

「そう、一目惚れとかあるけど結局は性格でしょ?だからまずはお互いのことを知らないとだめだと思うの。あたしは奏のこと知ってすきになって付き合ってるの。ってえらそうに語ってるけどあたしにもよくわからないんだよね。いきなりこんなこと聞いて…好きな人でもできた?」

「これは…好きなのかな?」

「何があったの!?あたしたち隠し事はなしにしようねって言ったじゃない!ね?」

「うん…。あのね…」

私は昨日の帰りの出来事を話した。

「それは…恋だね…。」

「やっぱり…?」

「いよいよ笑香も恋かー!!しかも相手は海斗…。うんっ!!お似合いだと思うよっ!!がんばれっ!!あたしは笑香を応援するっ!!」

「…ありがとっ!!なんか夢未がいれば心強い!!」

いつだってそうだった。
夢未は私のお姉ちゃんみたいな存在。

夢未が一番大切な
失ってはならない心からの《友達》だと
改めて思った。