― キーンコーンカーンコーン ―


三時間目の終了を告げる
チャイムで私は目を覚ました。

「もーえみかー!!またねてたでしょ!!」

「んー??へへ…。」

「へへじゃないしー!!」

「えみたんの寝顔めっちゃ可愛かったよ。」

「は??見たの!?見るなしっ!!」

「笑香!!奏!!どっちも観点が違うでしょっ!!」

3人でワチャワチャ騒いでいると…

「お前ら…うるせぇ。」

海斗がやってきて
きっぱり言われた。

海斗は学校では真面目に授業受けてたり
休み時間もそんなに騒ぐキャラじゃない。


まぁ、放課後になると
私たちと一緒に騒いでるんだけどね(笑)

そんな真面目な海斗は
いっつも定期テストの順位は
学年1番。

この前、全国模試で
6番になったとかいってたっけ…?


私はこの性格からして
頭はお世辞でもいいとは言えない。


そんな私に
学年1位の海斗様と
毎回5位以内の夢未様が
勉強を教えてくれてる。

ちなみに
奏は私と同じくらい馬鹿。

「あっ!!そうだ!!海斗とえみたんにお知らせがありまーす!!」

「「え??」」

「俺たちー…付き合うことになりましたー!!」

そういった奏は隣にいた夢未の手を
ちゃっかり握っていた。

「てことでよろしくー!!」

「よろしくね♪」

私と海斗はいきなりすぎて
言葉が出てこなかった。


― キーンコーンカーンコーン ―

ちょうどそのとき
休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り
皆がそれぞれの席へ戻った。


四時間目は古典の授業だ。

暇だなーとか考えながら
空を見上げ、
青空にある一筋の飛行機雲を見ていた。


奏と夢未かぁ。
お似合いだし、長続きすればいいなぁ。

応援しなくっちゃ!!


そんなことを思っているうちに
私は再び眠りについた。