「…ゆ…み…?」
「なんで…辛いなら…辛いっていいなよ…。私たち友達じゃないの…?ねぇ…独りで抱え込むのは辛いよ…。でも…笑香が辛いとあたしも辛い…。ねぇ…もっと頼っていいんだよ?」
そういいながら夢未は泣いていた。
私のために夢未は泣いてくれた。
「…夢未…。ごめんね、迷惑なんじゃないかって…」
「迷惑なんかじゃないっ!!ていうか友達って迷惑かけあうものじゃないの?そんなんで迷惑なんか思ってたら友達じゃないよ…。」
そういう夢未の優しさに
私はこれまでも救われてきた。
夢未の優しさが
痛いほど嬉しくて
私の目から涙が溢れた。
「…夢未っ…ありがとっ…」
「それはこっちのセリフ…」
この夜は二人で泣いて
泣き疲れてそのまま寝てしまった。
でも、寝ている間
私たちの手はかたく繋がっていて
離れることはなかった。

