笑香side


私は本当に死にたいと思った。

おばぁちゃんがいない世界なんて
考えられなかった。


なのに海斗がそうさせてくれなかった。


果たして今私がいるこの空間は
何なのだろうか。

あの後私はどうなったのだろう。

海斗の腕の中で大泣きして
そのまま意識が無くなった。

私は死んでいるのだろうか。

それはそれでいいとも思った。

遠くから声が聞こえるようなきもするけど
今の私には動く気力もなかった。


この暗闇の中に
ただ一人。

消えてなくなってしまいたい。