海斗side



あの日…。
笑香が俺に好きな人はいるかって聞いた
あの日から笑香は何か変だ。




周りのやつらから見たら
普段と変わらない
普通の笑香なんだろうけど、

俺には…


俺だからわかる。
いや、俺にしかわからないだろう。


笑香の様子がおかしいことを。



俺の好きな人は
ずっとかわらない。


小さいころから
そいつしか見てないから、
ほかのやつには興味が無い。



そう、俺は
"笑香"が好きだ。



でも、もしこの気持ちを
笑香に伝えてしまったら、
今のこの関係が壊れてしまうんじゃないかって、
もう笑香のそばにいれなくなるんじゃないかって、
怖くて怖くて、、、
結局俺はこの関係のまま
長々と高校まで来てしまった。


中学の担任には
もっと上の高校に行けといわれたが
この高校でサッカーがやりたいからと言って
この高校に進学した。


でも、本当は
ずっとずっと笑香のそばにいたかったから。

もし、笑香と離れてしまったら
笑香が誰かにとられてしまうんじゃないかと
怖かったから。


笑香は俺のものじゃないのに
俺のものにしておきたいと言う
わがままからこの高校にきた。