19時。
寝室に悠はいた。
2人で。
「誰ぇ?…」
「はぁっ、ええっ??」
ピンポーン
「ああんっ。アッ…」
ピンポーン。
「なんだってんだよ!!」
無視していたがしつこい、チャイム。
悠はベットから立ち上がり、インターホンカメラをのぞくと。
「あの女。ったく」
「なんなの??なに?違うおんな??」
ベットから、起き出し、インターホンを覗きこむ彼女は鈴音ではなく…
インターホン越しに悠は応答した。
「来いよ」
悠の言葉に、部屋へ上がってくる女。
そして、自分としていたくせに、他の女を招き入れる男に腹を立てている彼女。
数分後、遥はドアホンをならした。
「どうぞ」
上半身ハダカで、越しにバスタオルを巻いただけの悠に少し、おどろいた悠。
「ボールペンとりに…」
「あぁ、はいはい」
『悠っ!!』
女の声に遥は察して。
「なんだよ。今いくっつーのー」
「なんなの?この女は??インターホンでないのくらいわかんでしょ??」
「まあまあ、そんなに怒んなって。忘れも取りに来たんだよ。そこの、ほら、ペン」
「こんなペンくらいでしつこいって!!」
そういって、その女はボールペンをにぎると遥の足元に投げつけた。
「ちょっと、なに、すんのよ!」
「とってやったんでしょ?早くかえってよ。早く。悠も!」
悠は、ボールペンを拾うと、俯いている遥に手渡した。
「こわれてはないな。ごめんね」
「あ、ありがとう…」
思わず優しい悠の言葉に、目が点になった遥。
「すんだんでしょ?帰ってよね、はやく」
悠は、変わらずに怒鳴っている女に、声をかける。
「済んだから、帰れよ」
悠はソファにぬぎすててあった、女の服を手渡す。
「はぁ??」
「おれ、こっちの方すんでないんだわ。兎に角、お前はかえってね」
そう言って、遥をソファに座らせた。
女はいそいで着替えると、
なにやら、暴言を吐いて出て行った。
「うるさいねぇ。やだね、あーゆーの」
悠はコーヒーを二つつくると一つを遥に手渡した。
「ありがとう」
「こないだ、悪かったね」
「もう、いい。終わった事だし。…じゃあ」
それより、取りに来ちゃって、ごめん…
そう付け加えた遥。
「大事なものなんでしょ?…ごめんな、なげつけちゃったから…」
「こわれてないし、大丈夫…」
悠は着替えると。
遥に厚手の上着をてわたす。
「送ってくよ」
「いいよ。帰れるし」
「いいよ。ラーメン食うついでに送ってやるよ」
「いいってば!」
「なんだよ、ラーメン食いてーのかよ?しかたねーな。謝罪を兼ねておごってやるよ」
そんなこんなで、遥は一緒にラーメンまで食べて送ってもらう事になった。
案外本当に悪いやつではないのかもしれない。
いや、毎回違う女を連れ込みこんなことをしてるのは普通ではない。
???
「大丈夫??もうちょっとちゃんと捕まってて!!」
バイクのスピードが風をきる。
別になんの関係もない男だが、このシチュエーションは少しドキドキする。
「なに食う?はらへったなぁ」
「ミソ」
悠はなれた手つきで、食券をかう。
『おまちどー。味噌と、チャーシューね』
「くおうぜ。いただきます」
「いただきます」
「ここ知ってる?」
ラーメンをすすりながら、悠がはなしかけてくる。
「知らないよ。ラーメン屋はいらないもん」
「そうなんだ?ラーメンくわないんだね、女って」
「食べなくはないけど。頻繁にはたべないよ」
「ここねー、すげー並んでないんだよ」
「おいしくないの??」
「くってみって」
一口、スープをすする。
普通に美味しい。
「だろ?まあまあうまいのに、ならんでねーからおれは来てるの」
悠は笑いながら、ラーメンを完食した。
「なんか、ラーメン食ってる時の女って、いいね」
「はぁ??」
「なんだろ。そういえば、女とラーメンくわねーな。確かに。うんうん」
勝手に一人で考えて喋っている悠。
遥の住むアパートの近くの公園まで到着した。
「へぇ。最近の公演ってこんなしょぼいんだぁ??」
「危険だからいろいろなくなってるんだよね」
「ふーん」
悠はたばこを吸いながら、ブランコにこしかける。
「かえんないの?」
「これ吸ったら帰る。いいよ。見ててやるから、はい。バイバイ」
悠は手で、シッシッの真似をする。
遥も隣のブランコに腰掛けると。
「あのさ、あなた、年下じゃない?」
「あ、そうだっけ?」
「そうだよね。わかってるよね?」
「はははは」
「なーんか、馬鹿にされてる感じするんだよねぇ」
「そう?それはごめん」
「わかった!敬語じゃないからだ!!」
「あー。それね」
「それねじゃないわっ!本当にもぅ、偉そう」
「あ、それもね」
よく言われる。と、悠は続けた。
「かえんなくていいの?」
「帰りたくなったら帰るし」
寝室に悠はいた。
2人で。
「誰ぇ?…」
「はぁっ、ええっ??」
ピンポーン
「ああんっ。アッ…」
ピンポーン。
「なんだってんだよ!!」
無視していたがしつこい、チャイム。
悠はベットから立ち上がり、インターホンカメラをのぞくと。
「あの女。ったく」
「なんなの??なに?違うおんな??」
ベットから、起き出し、インターホンを覗きこむ彼女は鈴音ではなく…
インターホン越しに悠は応答した。
「来いよ」
悠の言葉に、部屋へ上がってくる女。
そして、自分としていたくせに、他の女を招き入れる男に腹を立てている彼女。
数分後、遥はドアホンをならした。
「どうぞ」
上半身ハダカで、越しにバスタオルを巻いただけの悠に少し、おどろいた悠。
「ボールペンとりに…」
「あぁ、はいはい」
『悠っ!!』
女の声に遥は察して。
「なんだよ。今いくっつーのー」
「なんなの?この女は??インターホンでないのくらいわかんでしょ??」
「まあまあ、そんなに怒んなって。忘れも取りに来たんだよ。そこの、ほら、ペン」
「こんなペンくらいでしつこいって!!」
そういって、その女はボールペンをにぎると遥の足元に投げつけた。
「ちょっと、なに、すんのよ!」
「とってやったんでしょ?早くかえってよ。早く。悠も!」
悠は、ボールペンを拾うと、俯いている遥に手渡した。
「こわれてはないな。ごめんね」
「あ、ありがとう…」
思わず優しい悠の言葉に、目が点になった遥。
「すんだんでしょ?帰ってよね、はやく」
悠は、変わらずに怒鳴っている女に、声をかける。
「済んだから、帰れよ」
悠はソファにぬぎすててあった、女の服を手渡す。
「はぁ??」
「おれ、こっちの方すんでないんだわ。兎に角、お前はかえってね」
そう言って、遥をソファに座らせた。
女はいそいで着替えると、
なにやら、暴言を吐いて出て行った。
「うるさいねぇ。やだね、あーゆーの」
悠はコーヒーを二つつくると一つを遥に手渡した。
「ありがとう」
「こないだ、悪かったね」
「もう、いい。終わった事だし。…じゃあ」
それより、取りに来ちゃって、ごめん…
そう付け加えた遥。
「大事なものなんでしょ?…ごめんな、なげつけちゃったから…」
「こわれてないし、大丈夫…」
悠は着替えると。
遥に厚手の上着をてわたす。
「送ってくよ」
「いいよ。帰れるし」
「いいよ。ラーメン食うついでに送ってやるよ」
「いいってば!」
「なんだよ、ラーメン食いてーのかよ?しかたねーな。謝罪を兼ねておごってやるよ」
そんなこんなで、遥は一緒にラーメンまで食べて送ってもらう事になった。
案外本当に悪いやつではないのかもしれない。
いや、毎回違う女を連れ込みこんなことをしてるのは普通ではない。
???
「大丈夫??もうちょっとちゃんと捕まってて!!」
バイクのスピードが風をきる。
別になんの関係もない男だが、このシチュエーションは少しドキドキする。
「なに食う?はらへったなぁ」
「ミソ」
悠はなれた手つきで、食券をかう。
『おまちどー。味噌と、チャーシューね』
「くおうぜ。いただきます」
「いただきます」
「ここ知ってる?」
ラーメンをすすりながら、悠がはなしかけてくる。
「知らないよ。ラーメン屋はいらないもん」
「そうなんだ?ラーメンくわないんだね、女って」
「食べなくはないけど。頻繁にはたべないよ」
「ここねー、すげー並んでないんだよ」
「おいしくないの??」
「くってみって」
一口、スープをすする。
普通に美味しい。
「だろ?まあまあうまいのに、ならんでねーからおれは来てるの」
悠は笑いながら、ラーメンを完食した。
「なんか、ラーメン食ってる時の女って、いいね」
「はぁ??」
「なんだろ。そういえば、女とラーメンくわねーな。確かに。うんうん」
勝手に一人で考えて喋っている悠。
遥の住むアパートの近くの公園まで到着した。
「へぇ。最近の公演ってこんなしょぼいんだぁ??」
「危険だからいろいろなくなってるんだよね」
「ふーん」
悠はたばこを吸いながら、ブランコにこしかける。
「かえんないの?」
「これ吸ったら帰る。いいよ。見ててやるから、はい。バイバイ」
悠は手で、シッシッの真似をする。
遥も隣のブランコに腰掛けると。
「あのさ、あなた、年下じゃない?」
「あ、そうだっけ?」
「そうだよね。わかってるよね?」
「はははは」
「なーんか、馬鹿にされてる感じするんだよねぇ」
「そう?それはごめん」
「わかった!敬語じゃないからだ!!」
「あー。それね」
「それねじゃないわっ!本当にもぅ、偉そう」
「あ、それもね」
よく言われる。と、悠は続けた。
「かえんなくていいの?」
「帰りたくなったら帰るし」
