ノックの音を髀呼が素早く感じた
魔理沙は相変わらず話し続けている
普通ならどちらかが扉を開けるのだがもし友達や知り合いならノックせずに入ってくるはずだ
つまり残りは研究員か教師しかいない
正直どちらも会いたくない相手であることに変わりはなかった
研究員は体調の心配しかせずもし体に不具合(バグ)があるならすぐに手術台に乗せて体を調べまくる
教師はもっと最悪で自分たちを同じ人だと全然考えていない
なにかとこちらが失敗やら間違いを起こすと「これだから『クズ(人形)』はダメなんだよ」といってくる
もちろん言わない教師もいるがいつも不快な目で見てくるのだ
だが例外も中にはいる
名前は紫外松弥(しがいまつや)といいなんというか熱血的な教師だ
「ほらそこちゃんと先生の話を聞いて!先生は君たちにもっと体を燃やし尽くす勢いで勉強してほしいんだよ!!」
とか、とてつもなく熱いやつだ

とそこで魔理沙が髀呼の異変に気付いた

「どうしたんだ?髀呼??」

魔理沙が聞いてくるので髀呼は扉に親指を向けて合図をした
こんな状況は初めてではないので魔理沙はすぐに理解した