すると物陰から出てくる徹。 フワッ… 「えっあ、徹…?……きゃっ…」 徹は私を抱き上げたまま、渡川を睨む。 「おー…佐伯じゃん!さっきの聞いたか?シイは…」 「お前なんかにシイは絶対やんない。てか誰にも渡さない」 渡川の言葉を遮って走り出す徹。 「ちょ…徹…重いから下ろして…」 「全然重くねぇよ」 絶対ウソだ… 熱があった時ずっと食べて寝るだけだったから絶対デブったもん!! でもそんなとこもかっこいいんだ。 徹って…