「う…嘘っ…」



「嘘じゃない。俺は小さい頃からずっとシイのこと好きだったんだ」


真剣な眼差しで私を見る徹。

こっそり手の甲をつねってみたけど痛かった。

夢じゃないんだね…


なら私の答えは1つだよ。



「私も……徹のことが大好きですっ…!」


顔の筋肉が緊張で固まってる。ちゃんと笑えてるのかな?って思ったくらい…



それに私の頬にはいつの間にか涙が伝っていた。

あれぇ…おかしいなぁ……泣くことなんてないのにね…



すると徹は微笑んで、私を抱き寄せた。