――――――――――昼休み


「えっ!?茅香ヤったの!?」

ガターンッ

マンガみたいに椅子を倒してながら立ち上がった私。

「バカシイー!!声でかい!!」
「あ、ごめん…」

すごすごと椅子を直して話しの続きを聞く。

あ、今穂美、静、茅香、郁未のいつものメンバーでお弁当♪

「それで…?」

「それで…やっぱり痛かった!」

「「「「へぇ…」」」」

結局こんなかで唯一彼氏がいる茅香がまぁ…その…

「バージンじゃなくなったよー」

口ではこういってるけど、なんだかんだ言って嬉しそう。やっぱり好きな人と繋がるって嬉しいコトなんだよな…

「痛いんならやだな…」

「静はまずは佐伯君に気持ちを伝えなきゃね〜」

「うん…」

真っ赤になる静。あーんかわいい!!何で徹は学校のお姫様って呼ばれるくらいかわいい静に無関心なんだろ…?

徹カンいいし、薄々静に好かれてるってこと、気付いてるはずなのに…

「そういえばシイって好きな人いないよね〜」

「あーうん…あんまし好きとかわかんないし」

「あんたは恋に奥手なだけだよ!」

言えてる…。私って自分で言うのもなんだけど、けっこー恋に奥手です(涙)

男友達はわりとたくさんいるんだけどね…

なんかピンとこないというか…



「…ま、シイが気付いてないだけかもね」

「え?穂美何か言った?」

「いーやなんにもっ!」

ニヤリと不敵の笑みを浮かべる穂美。怖いんですけど―――…

なんてガールズトークをたのしんでたら…




「シ――イ―ッ」