「え?誰だろ…」

宅配便かな?私は静かに階段を降りる…


ピーンポーン…


もう一回チャイムがなった。ひぇー!もう今行きます!!


ガチャッ…


「シイ――――――――――ッ!!」

「うわっ穂美っ!?」



私がドアを開けたとたん、びっくり箱のように家に入って来たのは穂美だった!

「えっ!?穂美学校は?」

「シイが心配で…昼休憩で抜けて来ちゃった…」


ぺろっと舌を出して苦笑する穂美。


「てかシイ大丈夫なのっ!?熱が出たんでしょ!?」

「うん。たいしたことじゃないから大丈夫。それにだいたい体温も下がったしね。」


「…なんだー!なかなか風邪ひかないシイが熱出したくらいだから重い病気にかかったのかと思った〜」

「ごめんごめん!心配かけちゃったね!!」


私が笑うと穂美は安心したのか、ほっと肩を落とした。

ごめん穂美…心配掛けちゃったね…


「てかさ、そんな元気ならなんで学校来なかったわけ?」


ぎくっ…


「フツーのシイなら来るでしょ。学校」