これで赦される気がしていた。 学校にも行けない、家族からも迷惑がられる…そんなあたしが生きていることを、見えないなにかに謝っている気がしたの。 生きていて、ごめんなさい…… でもちゃんと傷つくから。 人一倍苦しむから…それならいくら惨めでも、生きていていいでしょう。 切っては血が溢れ、部屋を汚した。 ティッシュの箱は1日で空にした。 スウェットも血だらけ。 それでもやめなかった。 剃刀の切れ味が悪くなると、親の財布からお金を盗んで買いに行った。