AZZURRI~AZZURRO番外編~

「な、なりません!
ユキノ様からこのようなものを賜るなど!!」


一瞬だけ思いもよらない事態に呆けたが
すぐに我に返り雪乃にイヤカーフを返そうとするポール

しかし

雪乃はそれを受け取らなかった

「私の気持ちなんです。
私のお金で買えるものなんで、安物で申し訳ないけど
受け取ってください。」

雪乃強い視線

しばらく押し問答したが結局ポールはイヤカーフを受け取ることにした

ユキノ様に言われて断る事なんてできない…

ポールは進められるがままその場でイヤカーフを
左耳につけた

いつも高い位置で結い上げている赤毛の長髪
その赤にイヤカーフの赤い宝石が輝いて
とても栄えていた

「うん!似合う。」


ポールは雪乃の賛辞に思わず付けたばかりのイヤカーフを触って
照れを誤魔化した


「ありがとうございます。
一生の宝にします。」

そう
今日あなたから頂いたこれをずっと死ぬまで付けていよう

心からの言葉を口にした彼に
雪乃は焦ったように「大げさですよ!!」と慌てていた


傍から見れば姫と護衛兵
もちろん本人たちもそう思っている

しかし
ポールにはこの時間がなににも代えがたい
幸せに満ちた時に変わっていた